シュウは次々と料理を作り、テーブルの上に並べていく。


料理の匂いも、盛り付けも本当に凄い。
シュウに頼んで良かった。


料理を作り終わってエプロンを外すシュウに、私は思わず抱きついて言った。



「シュウ、ありがとう!」


「……」



あれ?
無反応。



「倫子さん…」


「ん?」


「悪いんだけど、全然嬉しくない」



私はちょっとムカついて、さっさとシュウから離れた。


後は青木さんが来るのを待つだけなんだけど…。


何故かシュウがいる。


そういえば、料理の量も二人分にしては多い気がする…。