「でね、今度の水曜日料理作って欲しいんだけど」
「やだ」
「えっ、何で?」
シュウなら断らないと思ってたのに…。
「だって何で俺が倫子さんの好きな男に料理を作らないといけない訳?」
「私が料理下手なの知ってるでしょ?シュウみたいに作れるなら、頼んだりしないわよ!」
「だからさ、好きな男に俺の料理食わせたって、意味ないだろ?少しは努力すれば?」
「だってもう時間ないし…。ねぇ、一回だけでいいの。シュウ、お願い!」
私は手を合わせて、目を閉じてシュウに頭を下げた。
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