「うん、3時間もかかった」


「3時間…?」



私が一晩かけても出来ない仕事を、3時間で…。



「食べよ?」


「…うん」



私は肩にかけられた服に気付き、少しだけ甘酸っぱい気持ちになった。


朝御飯を食べてシュウに化粧をして貰うと、
会社に行く足取りも軽い。







「おはようございます」



笑顔で会社の事務所入ると、皆が哀れんだような目で私を見た。



「神田、随分とスッキリした顔をしてるけど全部終わったのか?」


「はい、終わりました」



私はシュウにやって貰った仕事を三上さんに見せる。



「……」