「ねぇ、シュウは1度も不安にならなかった?」


「ならないよ」


「…何で?」


「だって倫子さん、俺の事凄く好きだから」


「……」


「今度は倫子さんの両親に約束するよ」


「…何て?」


「倫子さんを幸せにしますって」


「きっと大変だよ…?」


「大丈夫だよ」



シュウと私は顔を見合わせて笑った。



「お母さんなら、そこにいるよ」


「うん。連れて行って」



私はタクシーで待つ母親の元へ、シュウと一緒に向かう。