「じゃあ帰ろうか…?」


「それでいいの?」


「又、来年来るから。いつか会える気がするんだ。ごめんね、お母さん。付き合わせちゃって…」


「…いいわよ。ね、せっかくだから買い物して帰らない?倫子痩せたから、合う服が無いでしょ?お母さん、買ってあげるから」


「いいの?来年は太って着れないかもしれないし、無駄遣いしたらお父さんに怒られるよ?」


「いいの、いいの。お父さんにも買い物に行くって言ってあるから」



そう言って母親は笑った。


私と母親は、タクシーに乗って買い物に行く。