そこにはシュウの姿は無くて、私は身体の力が一気に抜けてその場に座り込んだ……。


時計の針は午後1時を回っていて、私は階段に座り込んで待つ事にした。



シュウは来ないの?



ううん、
まだ来てないだけなのかも知れない


私は必死に最後の望みを、
シュウを待つ理由を探していた。


後10分……。
後10分待てばシュウは目の前の階段を笑顔で上がって来て、
抱き締めてくれるんだ。


『いっぱい待たせてごめん。迎えに来たよ』


って……。


40分くらい経った頃、
階段を上がって来る音が聞こえた。