私はゆっくりと首を横に振った。


もう、シュウ以外、
誰も好きになれないと思った……。



「どうしてもダメ?」


「ごめんなさい…」



すると、三上さんは私の頭をクシャクシャに撫でて言った。



「あー、もっと早く言えば良かったな。もう今までみたいに会社で会えないし、チャンスも無いな」


「……」


「もし、少しでも俺が必要になったら、連絡して来いよ?」


「…はい」


「嘘嘘。神田さんは絶対俺の所には来ないよ」


「……」



シュウをもし好きじゃなくなる日が来ても、
三上さんを選ぶ事は無いと思った。


きっとシュウを思い出してしまうから。