「…そうだね」


「そうだよ。本当倫子は昔から好きになったら一直線だよね」



そう言って二人で笑った。



「紗香、今日はありがとね。久し振りにゆっくり眠れそう…」



私は何だかホッとして、
そう言ったまま眠った。


久し振りに深く眠れた。






―翌日


起きると紗香は隣に居なくて、ご飯のいい匂いがした。


私は飛び起きると部屋のドアを開けて冗談ぽく言った。



「何だ、紗香か」



紗香はそんな私を見て笑って言う。



「その様子なら大丈夫ね。ご飯を食べたら買い物に付き合って貰うわよ?」