「ごめん…」
「久し振りに飲みに出よっか?」
私は頭を横に振った。
いるはずのないシュウの姿を探してしまう気がした。
「とりあえず、食べる物はちゃんと食べなよ?」
「…うん」
「それからさ、余り1人で居ない事。会社の人でもいいし、私だって倫子が必要ならいつでも行くんだから」
「紗香…ありがとう」
私は涙がボロボロ出て、止まらなくなった。
紗香は私を抱き締めてヨシヨシってしてくれた。
「ちょっと待ってて」
「……うん」
紗香はそう言って携帯を持って一回外に出て、戻って来ると言った。
「今日は泊まるよ」