「続いてるのかな…」



そう言った瞬間、
涙が取り皿の中にポツンと落ちた。



「あー、ごめん。食べてる時に泣かないの!後で聞くから、とりあえず食べよ?」


「うん、ごめん…」



どんよりした食卓を、
紗香が盛り上げて、私も必死に明るく振る舞った。



「んで、どうしたの?」


「シュウから連絡が無い」


「…どれくらい?」


「2ヶ月…。電話が掛かって来ないんだ。掛けても出ないから、もう掛けてない」



泣きそうになるのを必死に堪えて笑って見せた。



「バカ。そんな顔されると、こっちが辛くなるよ」