「三上さんが?」


「そうよ。久し振りに電話があって、『神田の様子を見て元気付けてくれないか?』って。又いつもの事かと思ったら…」


「私は大丈夫だよ」



笑ってそう言うと紗香は目を反らして言った。



「倫子…。とりあえず食べようか?」


「うん」



紗香は手際よく鍋の準備をして、二人で食べる。



「美味しい。何か紗香、全然変わってないね」


「そう?私だって色々あったんだから」


「ふーん…」


「でも倫子程じゃないかもね。まだ続いてんでしょ?シュウくんと」



紗香からシュウの名前を聞くと泣きそうになった。