「お母さんは倫子の味方だから」



母親はそう言って笑った。
何故だかホッとして涙が出そうになる…。



「じゃあ切るわね。何かあったらいつでも連絡して来なさい。後、お父さんの事だから、又、日曜日に行くとか言い出すと思うの。それを説得するのは倫子だから。頑張りなさい」


「…ありがとう」



電話を切り、家に向かう。
電車の中で噂されるシュウの話題に耳を塞ぎたくなった。


この騒ぎが早くなくなりますように


シュウが早く帰って来れますように



シュウの事が心配で
家に着いてから電話したけど、シュウは出なかった。