仕事が終わり携帯を見ると、母親の携帯から鬼のように着信履歴があって、
ブルーになった。


シュウの報道があれだけビッグに扱われていて、
父親が何も言って来ない訳がないと思っていたから…。


私は会社を出るとすぐに、母親の携帯に電話をした。



「もしもし、倫子？」


「うん。電話いっぱい掛かって来てたみたいだったから」


「お父さんがね…今日休みだったのよ。それであのニュース見ちゃって…」



母親は小さな声で言った。



「うん、分かった」


「だから暫くは電話出なくていいわよ」


「…えっ？」