―翌日


目を覚ますと、シュウが御飯を作っている時の、懐かしい匂いがした。


起きなきゃ!


シュウと過ごす貴重な時間を、別々の部屋で過ごすのは何だか勿体なくて、
私は急いで起き上がりリビングに向かった。



「おはよ!」


「…おはよ。早いね」


「うん」



私は笑顔でソファーに座ると、シュウが料理をする姿を眺めていた。


テレビがBGMのように流れて、気分爽快だ。



「いつ帰るの?」


「倫子さんが会社に出掛ける時、一緒に出るよ」


「じゃあギリギリ迄一緒にいられるね」



私がそう言うと、シュウは優しく笑った。