少しの沈黙の後、健太が言った。
「…偶然じゃないんだ。俺…紗香と付き合ってる…」
「嘘っ…。だって紗香と私、友達なんだよ?!」
「…ごめん」
紗香の方を見ると、紗香も私に気付いて、こっちに来れないでいるみたいだった…。
どうしよう……。
その時、シュウが大きな声で言った。
「あー、何か俺、ハンバーグじゃなくてラーメン食べたくなって来たなぁ。ね、倫子さん、ラーメン食べに行こうよ?」
「でもっ…」
「いいから行こうぜ?」
シュウは私の手を引っ張って、何も言わずにグイグイと歩いて行く。
メニュー
メニュー
この作品の感想を3つまで選択できます。
読み込み中…