「何か凄いお父さんだね」



そう言ってシュウが笑った。



「そうなの。うちのお父さん、昔から頑固でね…!」



ショックを必死に隠そうとして、明るく振る舞っても…


空回りしている自分に気付いて涙が出た。



「どうしたの?」


「ううん…!」



私が思っている三年後と、シュウが思っている三年後はズレているのかも知れない…。


あの時の嬉しさも、
虚しさに変わった。


考えない。



「シュウは?シュウのお父さんはどんな人?」


「さぁ?最近一緒に住み始めたばかりだから、まだ分からない」