「シュウはオカマじゃない!!」


「じゃあ何で女みたいな格好をしているんだ?!」



言い争う私と父親に、母親は呆れた顔をしながら、シュウに言った。



「とりあえず上がったら?大丈夫だから」


「何が大丈夫だ?!」


「もぉ、お父さんはちょっと黙っててよ!!」



父親は少しシュンとして、シュウは部屋に入った。


四人の間に重い空気が流れる。


その中で1番に口を開いたのは母親だった。



「お化粧、落として来たら?」


「はい」



シュウが化粧を落として戻って来ると、母親はビックリした顔をして言った。