シュウに会えるのを楽しみにしながら、土曜日を迎えた時、
知らない番号から一本の電話が掛かって来た。



「もしもし」


「もしもし、倫子?」


「…お母さん?携帯持ったんだ?」


「そうなんだけどね…」



何かあったのかな?
いつもより声が低い気がする…。


そう思った時、父親の怒鳴り声が私の耳を駆け抜けた。



「倫子か?お前はあれ以来電話もよこさないで何をやっているんだ?!」


「……」



かなり切れてる…。



「何も言えないのか?!明日そっちに行って…」


「いい!来なくていいから!又ね、お父さん!」