すると、シュウは吹き出して言った。



「倫子さんはそのままでいいよ。俺、こんなに笑ったの久し振り」


「……。ピザでも頼もうか?」


「うん」



そう言ってピザを頼み、シュウと食べた。



「仕事大変?」


「うん。覚える事も考えなきゃいけない事もいっぱいあるから」


「大丈夫だよ、シュウなら」


「倫子さんのドジっぷり見たら元気になったし、自信がついた」


「あっそ…」



そしてシュウは優しくキスをした。



ねぇ、シュウ。
名前の事も家の事も、私にはちゃんと話してくれないの?


そんな言葉が頭をよぎる……