私はシュウから思い切り離れて言った。



「お風呂ならちゃんと入ってるわよ?!」


「…そうじゃなくて、何か焦げてない?」


「あー!!」



私は急いで火を止めた。
せっかく作ったのに…。



「何作ってたの?」


「サイコロステーキ…」


「ふーん。頑張ってるんだね。ご飯炊いたんでしょ?俺、チャーハンでも作ろうか?」


「お願いします」



私は頭をペコリと下げた。



「倫子さん…」


「何?」



化粧が上手くなったとか言われるのかな。



「ご飯のスイッチが入ってない」


「……」