それから2週間経った頃、やっとシュウから連絡があった。


―着信 シュウ



「もしもし」


「あ、俺。一時間くらいでそっちに行くから玄関開けといて」


「うん!」



久し振りに会える。


私は玄関の鍵を開けると、必死に化粧をして、ご飯を作る。


だって綺麗になったとか、料理が上手くなったとか言われたいもん。



シュウが来た時のシュミレーションを、頭の中で何度も繰り返した。


やっぱり…。
来た瞬間『お帰り』って抱きつくのがいいよね?


早く来ないかな?



その時、玄関が開く音と共に、女の人が入って来た……。