「絶対?絶対だよ!」
「うん。又連絡するね」
そう言ってシュウは電話を切った。
たまにはゆっくり話したいよ…。
でもいいんだ。
もうすぐ会えるんだ。
私は買って来た女性誌に大きく取り上げられた、
シュウの記事を読んだ。
゛イケメンシンデレラボーイ゛と書かれた見出しに吹き出しながら、気付いたら夢中になって読んでいた。
シュウの過酷な母子家庭時代の話しは、
シュウが家事を完璧にこなせる事を納得させる。
その中で入江社長がどれだけシュウを大事にしていたかも。
私は又、シュウの事をマスコミの力で知った……。