「俺さ、親父には凄く良くして貰ったんだ。今親父、美奈子さんと雅樹を亡くして凄く落ち込んでてさ…。俺、付いててやりたい…」


「私だってシュウが居ないとダメなのっ!お願いだから行かないでよっっ」



私はただただ必死で、
シュウを止めるのに必死で…。


大声で泣き叫ぶ私に、
シュウは静かに言った。



「…ごめん」


「……」



シュウはいつだって冷静で、
自分の方が年上のように私を子供みたいに扱う



「でも待ってて。俺、三年したら迎えに来るよ。待つのは倫子さんの自由だけど、絶対に迎えに来るから…」