「…うん。私も行こうか?」


「いい。どうせマスコミが来てて、倫子さんに迷惑かけるだけだから」


「そっか…。気を付けてね!」


「うん。とりあえず着いたら電話するから」


「うん」



シュウは急いで家を出て病院に向かった。



静かになった部屋……
私は不安に襲われる。


シュウが又居なくなってしまうんじゃないかと…。



私はシュウからの電話を待ちながら、
テレビのチャンネルをカチャカチャと変えた。



どこのニュースも、
入江義人の事故が大きく取り上げられていた。





シュウ、早く電話して…。