「シュウ…?」


「…ん、ごめん。何?」


「ううん、やっぱりいいや」


「…うん」



そして、少しするとシュウの携帯が鳴った。



「はい。……うん、ニュースで見た。それで親父は大丈夫なの?……分かった。今から行く」



ニュース…?


親父……?


今ニュースでやっていた、○○ホテルの人がシュウのお父さん…?


シュウは電話を切ると私に言った。



「今の話し聞いてたでしょ?」


「…うん」


「俺、ちょっと病院に行って来る。遅くても明日の朝には一旦帰るよ」