「倫子さん、寝ないの?」


「…うん」



だって、寝たら明日が早く来ちゃうもん…。


会社、行きたくないな



「じゃあ、俺寝るね。倫子さんも早く寝ないと寝坊しちゃうよ?」


「…うん」



シュウは眠そうな目を擦りながら、部屋に戻って行ったけど、私は眠れなかった…。


『早く辞めればいいのに』


夜になると、
考えなくてもいいような事を考えてしまう。



ポツリ、ポツリ
涙が落ちて、どうにもならない。


仕方ない。
早川さんを傷つけた私が悪いんだ。


解ってるけど、痛いよ……。