「じゃあ、明日な」


「ありがとうございました」



私は思い切り頭を下げると、
三上さんは優しく笑って帰って行った。


会社ではいつも怖い顔をしているのに、あんな顔もするんだ…。



「荷物を持って来て貰ったんだ?」


「うん」



私は部屋に荷物を持って行くと、シュウがご飯を作っている姿を眺めてた。



「手伝うよ」


「うん」



シュウに料理を習ってた頃みたいに、
久し振りにシュウの横に並んで料理をする。


トントンって慣れた手付きのシュウに聞いた。



「ねぇ、いつから紐をやってるんだっけ?」