「はーい」



玄関を開けると、
そこには三上さんが立っていた。


ヤバい…。
何も言わずに帰ったんだった。



「これ、忘れ物」


「…すみません」



三上さんから置いて帰った荷物を受け取ると、
三上さんが言った。



「何かあったか?」


「…いえ、何も…」



シュウに聞かれるかも知れない。



「今日は早退の連絡を貰った事にしておいたから、明日は絶対に出勤するように」


「すみません…」


「うん。今回だけだからな?どうしてもキツかったら、相談くらいしろよ?」


「はい…」