「ちょっとシュウ!よくも私の事…」



言いかけた私の言葉を聞こうともしないで、シュウが言った。



「ねぇ、紗香さんって…健太って人と会った事あるの?」


「…あるよ?何回か三人で遊んだし」


「ふ~ん」


「何で?」


「何となくだけど、さっきの電話って健太って人じゃない?」


「紗香がそんな事する訳ないでしょ?」



紗香はね、いつだって私の事を一番に考えてくれる友達だもん。



「何でそんな事言うのよ?」


「……。だって、倫子さんと紗香さんじゃ、100人いたら99人は紗香さんを選ぶと思うから」