その時、シュウの目がゆっくりと開いた。



「シュウ?!」


「…倫…子さん?」


「ちょっと待って、お医者さん呼ぶから!」



私は興奮して、震える手でナースコールを押す。


少しすると看護師が来て、医者を呼びに行った。



「良かったぁ…」



気が抜けて涙が出る。



「俺…助かったんだ…」


「うん!本当に危なかったんだから…。良かったね!」


「…ん。別に…」



そう言ってシュウはそっぽを向いた。


シュウ…?


嬉しく無いの?


何となくふに落ちないシュウの態度…。