皆がホッとした顔になると、
席に座った。


凄く穏やかな空気になると、
早川さんのご両親とうちの両親は、楽しそうに話し始め、
私と早川さんは笑顔で顔を見合せた。


これでいいんだ。


帰ったら、シュウの荷物も片付けなきゃね…。



そう思った時、
バイブにしておいた携帯がブルブルと鳴った。


私はそっと番号を確認する。


番号は都内の知らない番号だ。


何となく気になって、
早川さんや両親達に断りを入れると、鞄を持ってレストランを足早に出た。



「もしもし」


「あ、こちら△△病院ですけど」


「…はい?」