玄関まで見送ると、
早川さんは寂しそうな顔をして言った。



「何か…今の倫子を見てると不安なんだ…」


「……?」


「…泊まってっていい?」


「…もう、早川さんらしくないな。不安になる事なんてないですよ。明日、楽しみにしてますから」


「…そっかぁ。僕らしくないか。じゃあ、又明日な!」


「はい」



ごめんね、早川さん


シュウとの思い出がいっぱい詰まったこの家には、
早川さんは泊められない…。


ちゃんとシュウの事忘れるように頑張るから…。