「じゃあ、式はこっちで挙げようか?」
「うん」
「式が終わった足で婚姻届けを出して…。次の日から新婚旅行だな。で、福島に行こう。早めに退職届けを出さないとな」
「うん」
「…どうした?」
「……?」
「元気ないから」
「そんな事ないですよ」
私が笑顔でそう答えると、早川さんは優しく髪を撫でながら言った。
「まぁ、一気に環境が変わるから、倫子も不安だよな。大丈夫だよ。俺、絶対に幸せにするから。明日は顔合わせだから、そろそろ帰るよ」
「じゃあ、気をつけて帰って下さいね」
メニュー
メニュー
この作品の感想を3つまで選択できます。
読み込み中…