―日曜日
両親を東京駅迄迎えに行くと、父親の姿はそこには無く、母親と二人で早川さんが待つレストランへと向かった。
「初めまして、早川和幸です」
「倫子の母です。主人はちょっと体調が悪くて…。すみません」
「いえ。僕は大丈夫です。体調は大丈夫ですか?」
「大丈夫です。お気遣い、ありがとうございます」
挨拶が終わるとレストランに入って食事をした。
「じゃあ倫子とは会社の方で?」
「はい」
「じゃあ今度は早川さんのご両親と、お会いしなきゃね。ね、倫子」
「…うん」
私は何か自分の事じゃないみたいで、
上の空だった…。