「シュウは…シュウは行く所がなくて、働いてもいなかったから、面倒を見てるだけです…。他に何もありません…」



私の目から涙がこぼれた。



「いいよ、倫子…。分かってるから」



早川さんの優しさへの罪悪感と、シュウとの別れを感じた寂しさが痛かった…。



「分かったわ。でもね、他人の男の子と住むのは、世間から見ると変に思われても仕方ない事なの。和幸との結婚を考えているなら、その男の子に出て行って貰って?」


「はい…」


「ごめんなさいね、いきなり…。ご飯でも食べに行きましょうか?」