チャイムは数回鳴ると静かになって、私は思わずシュウを突き放した。 「何で?」 「面倒臭いから」 「ふーん…」 少しモヤモヤしている私を無視して、シュウが言った。 「デカいな…。倫子さん、ケーキ食べよ?」 「うん」 私が買って来たケーキにローソクを19本立てて、シュウと二人だけの誕生日。 来年も又出来るといいな…。