ホテルに着き、入ったレストランもシュウと入ったレストランと同じだった…。


知っているウェイターの顔も、何故だか気まずい…。



「倫子さん、どうしたの?体調でも悪い?」


「いえ、大丈夫です」



そう言って席に座っても、私は更に落ち着かなかった。


あの時の料理も


あの時のプレゼントも


あの時のシュウのお芝居のセリフも……。



シュウは最高の誕生日をプレゼントしてくれたのに


シュウの誕生日…


シュウを1人ぼっちにして、私は何をしてるの…?



「倫子…?」