「倫子、お疲れ」


「あっ、お疲れ~」


「なんか最近元気だね?いい事あった?」


「いい事?」



一瞬、シュウの顔が浮かんだけど違う。
あれは違う!



「ほら、健太くんから連絡があったとか」


「健太?無い無い。私からも連絡してないし」


「嘘?いつも別れた男にしつこく連絡していた倫子が?大人になったね」



そう言って紗香は私の頭をヨシヨシって撫でた。


大人になったってより…シュウの事でゴタゴタしてたからかな。


紗香にはまだ内緒。
健太と別れた直後に若い男と同居してるなんて言ったら、
紗香に軽蔑されるかもだし…。