仕事が終わると、私は紗香をご飯に誘う事にした。


早川さんと会うのも、
シュウがいる家に帰るのも何だか気が重い…。



「紗香、久し振りにご飯食べに行かない?」


「いいけど…いいの?」



紗香はカンナ達の方をチラッと見て言った。



「いい」



あれ以来、カンナ達の方が私を避けてるし…。
カンナ達と一緒にいるより、紗香といる方が楽なんだ。



「じゃあ行こうか?」


「うん!」



私と紗香はお決まりの新宿へと繰り出す。


いつものようにビールを頼むと紗香が口を開いた。



「で、どうしたの?」