私はギリギリに家を出て、ギリギリに会社に着くと、事務所の前に早川さんが立っていた。



「おはよう」


「おはようございます」


「今日朝来なかったから心配になって…」


「寝坊しちゃって…。早川さんも早く戻った方が…」


「本当だ!じゃあ」



早川さんはホッとした顔を見せると、慌てて自分の事務所へと戻って行った…。


胸が痛い



「倫子~、遅刻するよ!」



紗香の声で私は慌てて事務所に入った。


休憩の時間、携帯をチェックすると、早川さんからの不在着信と、心配メールがいっぱい来ていた……。