翌朝、シュウはいつも通りだった。


私は昨日一晩眠れなかったのに、何もなかったみたいに普通だった。


シュウにとって、簡単にキス出来るくらいの存在なんだ。


そう思うと、シュウ離れが加速する…。



「倫子さん、化粧するよ?」


「いい!」


「……?まだ昨日見た事怒ってんの?」


「……。もうその話しはしない!私今日から自分でやるから、隣で見てて?」


「うん」



毎日シュウがやってくれてたから、どの化粧品を何処に使うかくらいは分かる。



「あっ、そこは上に上げて」


「うん…」