「じゃあ、そろそろ帰るよ」



時計は22時を回っている。



「ごめんなさい…」



早川さんは笑顔で私の頭を軽く、ポンポンって叩いて言った。



「じゃあ、シュウくん、又来るから今度は一緒に飲もうな!」


「はい。楽しみにしてます」



早川さんが帰ると、シュウと私の間に重い空気が流れる。



「まぁ、そんなに気にしなくていいんじゃない?」


「……」


「倫子さん?」



シュウの声に顔を上げると、シュウの唇が私の唇に触れた…。



「…?!ちょっと何すんのよ?!」