「そういえば、弟さんは?」


「シュウは今日デートみたい。彼女…シュウには似合わないくらい可愛い子なんです」


「そっかぁ。やっぱり寂しい?俺兄弟居ないから分からなくて」


「寂しくなんかないです!」



私、何ムキになっちゃってんだろう…。



「すみません…」


「いいよ。素の倫子が見れた気がしたから」


「……」


「でも、本当に仲いいんだね」


「…シュウの話しはやめましょ?」


「ごめんごめん。お腹空いたよ、食べていいかな?」


「はい」



一度重くなった空気を早川さんが軽くしてくれる。