「……」


「あっ、ダメならいいけど…」


「やるわよ。けど倫子もちゃんと手伝いなさいよ?」


「紗香ー!」



私は思い切り紗香に抱きついた。


あの頃は本当に憎かったけど、今、又紗香とこうして話せるのは、シュウのお陰かな…。


私だって、自分を綺麗に見せようとか、そういう努力してなかったもん。


紗香だけを責められない…。



「ちょっと、いい加減離しなさいよ」



紗香は嫌がってたけど、
一度喧嘩して戻った友情は前よりもっと深くなるんだ…。