―翌日



「あれ?卵焼きの味変えた?」



最近屋上で一緒にお弁当を食べている早川さんが言った。



「うん…。どうかな?」



味は変えてないんだけど……



「前のが良かったけど、他のは変わらないっていうか、美味しいよ!」



やっぱり…。
卵焼き以外はシュウが作ったんだよね。
私って…一向に成長しない。



「あっ、でも美味しいよ。卵焼き」



早川さんと私は微笑み合った。



「近い内、倫子の家に行っていい?」


「…えっ?」


「倫子って呼んでみたかったんだ。ダメかな?」


「ううん、倫子でいい」