シュウはそう言ってから1週間も経たない内に、私に言った。



「明日彼女連れて来ていい?」


「…うん」


「何?」


「早いなと思って…」


「俺、片思いした事ないもん」


「それはそれは。凄いですね!」



嫌味っぽくシュウに言った。



「別に凄く無いよ。どんな感情かとか分からないもん」


「…?」


「倫子さんが失恋して泥酔したり、泣いたりさ。俺、あーいう気持ち分かんないし」


「失恋…した事ないの?!」


「ない。付き合ってても、面倒になると消えるから、揉める事もないし。その点こういう生活は楽だね」