「へぇー。じゃあ、今度遊びに行かせて貰おうかな」


「是非」



シュウが連れている女の子の機嫌が悪くなって来た所で、シュウは早川さんと話すのをやめた。



『姉さん』



早川さんと手が重なった時、かわす必要なんてなかった…。


シュウが見たって何も感じる訳ないのに。


私、バカだ……。



「いい子だね」


「…?」


「弟さん」


「…そんな事無いですよ。生意気だし」


「仲いいんだね。僕は一人っ子だから羨ましいよ」



早川さん…私だって、弟なんか居ないよ?