「大丈夫?!」


「すみませんっ…私…本当にすみませんっ…」



お絞りを取ろうとした瞬間、早川さんと手が重なった。


シュウに見られちゃう!


私はとっさに手をかわした。



「ごめん、店員呼ぶよ」



早川さんが店員を呼ぶと、シュウと早川さんは目が合ったみたいで、早川さんにシュウが言った。



「すみません。うちの姉、そそっかしいもんで…」


「姉?!」


「はい。似てないけど兄弟なんです。ね、姉さん」


「…うん」


「今度遊びに来て下さいよ」



シュウは笑顔で早川さんに言った。