「ではお席の方にご案内します」



店員に案内され、後を着いて行く。


シュウにドンドン近付いて行く。


ダメ!シュウにバレちゃう!!


そんな私の心の声も届く訳もなく、私と早川さんはシュウのすぐ横の席になった…。


ここじゃ、声も聞こえるよ…。



すっかり小さくなってしまった私に、早川さんが言った。



「何かあった?」


「いえ…。ちょっと緊張して…」


「そう。好きな物、何でも頼んで?」


「…はい」



メニューを見ながら、横目でシュウの席をチラリと見ると、
シュウは気付いていないみたいで、女の人と楽しそうに話している。