荷物を置き、早川さんと屋上に行くと、
真っ青な空がいつもより近くて、風が少し強くて気持ちいい…。



「本当だ…」


「ここで飯食うと、もっと美味しいんだろうなっていつも思う。けど、いい年した男の団体で食ってもな…」



もしかして、誘われてる?


でも…。
頭の中にはいつもシュウがいるんだ。


シュウと私が恋に落ちるなんて、結婚するなんて、きっとドラマでもあり得ない…。


そして私は言った。



「早川さん、明日の夕方時間空いてますか…?」


「明日の夕方?」


「お弁当のお礼に叙々苑に連れて行って下さい。新宿の…」